もう一度みかん色の木原を見たい。

そう思ったのは、祖父の葬式の日でした。


亡き祖父が築いたみかん農園の復興をはかるべく、

愛媛県八幡浜にて、約2年間柑橘の栽培を学びました。

その後、2019年に地元広島県三原市木原で

柑橘農家として独立就農しました。


木原は瀬戸内海に面した山のふもとにあります。

昔の人が山を拓いて田畑を築き、今は柑橘と分葱(わけぎ)の栽培が主です。

2018年の西日本豪雨で木原も大きな被害がでました、今現在も地域や農地の復興真っ只中です。一日でも早い復興を望んでいます。そして新しい木原を作っていきたいです。

奥八の由来

「奥」は姓の奥田からとっています。

「八」は①修行した八幡浜、初心を忘れずの意を込めて。

     ②末広がりの八、多くの人とご縁がありますように。

③88歳まで元気で続けられるように。


みかんについて

土地

瀬戸内の温暖な気候のもと栽培しています。


土づくりと葉面散布

ミネラルを効率よく吸収させる為、微生物資材の潅水、年一回堆肥施用による土づくり、

カルシウム、鉄分、アミノ酸、海藻エキスなどミネラルの葉面散布を行い、

より美味しく、より柑橘の樹が健全でいられるよう毎年新しい栽培方法を取り入れ、挑戦しています。


剪定

まだ試行錯誤ですが、植物ホルモンを意識した剪定を心掛けています。


除草作業

除草剤はなるべく使いません。

ナギナタガヤによる草生栽培を行っています。

土にやさしい農業を心がけ、草刈りで刈った草を有機肥料として土づくりをしています。

微生物が多く、ふかふかの柔らかい土はよくイノシシに掘り返されてしまいます。

しかし、その土が有機物の分解を早め、みかんの細根を増やして健康な樹を育ててくれます。



収穫

一度にまとめて収穫せず一本一本木の状態を見て味見を重ねて、美味しく熟れた実だけを収穫していきます。

ひとつずつ厳選してお届けすることを心掛けています。